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2001年6月25日号より
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「審美修復の基礎/根管治療と接着 −アスコルビン酸の活用」 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 片岡博樹 摂食機能保存学講座歯髄生物学分野 須田英明 |
根管治療では、根管洗浄、根管貼薬などの用途で各種薬剤を象牙質に対して作用させることが多い。根管治療を行った歯は、これらの薬剤の影響が残留している可能性があり、メーカー指示に従った被着面処理のみで接着性レジンが象牙質に確実に接着できるとは限らない。これまでの報告では、根管貼薬を施した象牙質に対する接着性レジンの接着強さは低下するとされている。
有機質溶解あるいは根管内の殺菌、消毒を目的として次亜塩素酸ナトリウム溶液(NaClO)を用いた根管洗浄は行われるが、NaClOは象牙質に対する接着強さを低下させる。本研究では臨床応用を考慮し、酸化剤であるNaClOの作用を消失させるための還元剤として、生体安全性の高いアスコルビン酸(ビタミンC)を選択し、その効果を検討した。
実験は以下のように行った。ウシ歯の象牙質面を6%NaClO3mlで1分間処理後、接着システムとして、Super−Bond C & B(SB)(サンメディカル)Panavia21(P21)(クラレ)およびScotchbond Resin Cement(SC)(3M)を用い、それぞれ使用説明書に従って接着操作を行い、引張り試験を行った。コントロール群としてNaClO処理なしについても同様に行い、NaClO処理群と接着強さを比較した。接着強さが有意に低下した群については、NaClO処理後、5%アスコルビン酸3mlで1分間処理してから通法の接着
を行った。NaClO処理は、SBの接着強さを有意に低下させたが、
P21、SCの接着強さには影響を及ぼさなかった。また、低下したSBの接着強さも、NaClO処理後にアスコルビン酸でさらに処理することによりコントロール群の約80%まで回復することがわかった。また、NaClO処理によって象牙質に対する接着強さが低下するだけでなく、辺縁封鎖性も低下することがわかった。
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