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2001年6月25日号より
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松風シェードアイと漂白前後に 見られる患歯の色彩学的動き 日本歯科審美学会会員 山口龍司 |
ここ数年様々な形で漂白が臨床に導入されてきているが、一番興味あるところはやはり実際に応用した際の効果はどうなのかということであろう。
我々は漂白対象症例に対して肉眼的観察、スライド撮影に加えて、口腔内で手軽に測定が可能な歯科用色彩計(松風シェードアイ)を用いて測色を行った。さらに色彩分析ソフト(ミノルタ彩チェック)によりその結果を色彩学的に検討している。
三次元表色系の代表的なものにL*a*b*表色系がある。明度をL*、色相と彩度を表す色度をa*およびb*で表す。L*が大きくなれば明るくなり、逆に小さくなれば暗くなることを意味している。a*が赤方向、−a*が緑方向、b*が黄色方向、−b*が青方向をそれぞれ示している。そしてこれらの3要素を総合した変化の大きさを△Eで表す。
今回は我々の症例から得られたデータのうち、松風ハイライトによる漂白を行い、10ヵ月までの観察ができたものを対象として分析した結果について述べる。患者は合計22名(平均年齢22.3歳)であり、中切歯、側切歯、犬歯の合計123歯を対象とした。処置回数は平均2.9回であった。観察期間は3ヵ月までが9名、10ヵ月までが13名となった。
術前を基準としてその後の△Eの変化を見てみると術直後術直後に大きく動き、その後時間の経過とともに次第に減少している(図1)。
術直後を100%としたときその低下率は7、16、25%となった。つまり、10ヵ月後においても漂白による変化の75%が維持されていることになる。
これを3要素に分けてみてみると(図2)、L*は処置直後に大きく上昇し、明るくなるが、時間の経過とともに少しずつ低下していった。
b*は処置直後に黄色方向から青方向に変化し、同じく時間の経過とともに黄色方向へ少しずつ変化していった。これに対してa*は処置直後にわずかに緑方向へ動き、徐々に赤方向に戻っていくもののあまり大きな変化は認められなかった。歯種別では、もともとL*の小さかった犬歯で大きな変化を見せる傾向があった。つまり、後戻りが大きく生じていることを示唆している。

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