ニューズレター

2001年12月25日号より

歯科衛生士教育に対する提言
日本歯科審美学会 常任理事 佐藤二三江

 去る2001年1月19日の朝日新聞朝刊で「歯科衛生士教育の充実は必要だ」という社説を読んだとき、まさに「わが意を得たり」と、こころの底からの感動を覚えました。
 いま、社会は大きく変化しています。それにともない、「医療のあり方」も当然変わっています。
 例えば、臨床の現場では、歯科医師の技術だけに依存していた時代から、組織力を活かす時代となりました。つまり、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士等が、同じ土俵に立って、こころを一つにして行う医療─「チーム医療」─が、当り前になっております。
 また、患者さんは技術のサービスだけではなく、「こころのケアー」を求めております。
 そんな社会のニーズにこたえるためにも、歯科衛生士は、チームの一員であることをまず自覚し、従来の業務である歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導という基礎知識の上に、人への思いやり、いたわり、やさしさ、そして美しいものを「美しく」感じるこころ、言いかえれば「人間性」を高めるために、日々研鑽すべきと思います。
 技術とともに人間性を育む教育をするためには、「ゆとり」ある教育体制が必要であることを社説は訴えているのだと思います。
 このことは、単に歯科衛生士の問題だけではなく、歯科医療全体のレベルアップに発展することは歴然とした事実でしょう。
 歯科衛生士自身が、資質向上に努めることはもとより、関係諸先生方の一層のご指導とご理解、ご協力を切にお願いするものであります。
 なお、「審美歯科」を語るには、女性がもつ、本来の美への感性が重要な役割を果たせるものと信じてやまないこの頃でもあります。


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