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2001年12月25日号より
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美しさと矯正治療 新潟大学大学院医歯学総合研究科 咬合制御学分野 森田修一 |
歯科の領域で我々が影響を及ぼすことのできる“美しさ”とは、歯の美しさ、歯肉の美しさであり、さらには歯列の美しさ、口もとの美しさまで含まれるであろう。矯正治療では、歯を動かすことにより、歯列の形を変え、口もとの形をも変えてしまうが、本来、矯正治療そのものが元に復くする、あるいはそれに近づけることを目的としたものではなく、より良い状態を作りだそうとする行為がほとんどである。そこでより良い状態を作りだすための“美しさ”に対する概念が必要となる。その美とは、与五沢が述べているように、顔面を含めた口腔周囲の硬組織および軟組織の機能的調和にあり、機能的に調和のとれた状態を“基本的な美”と呼ぶことができよう。しかし、個人により顔のタイプは異なっているので、それぞれに調和のとれた状態が存在し、美しい形が必ずしも一つのタイプに限られるわけではない。その例として上顎前突症例(図1:術前、図2:術後)と下顎前突症例(図3:術前、囲4:術後)を呈示する。最後に与五沢が述べているように、矯正治療は美しくなるためだけにおこなわれるものではないが、美しくなるためにおこなわれるものであり、花田が述べてるように、「美しさ」を主観的にとらえ、しかも自然に与えられた顔貌に、より美しさを加えようとする矯正治療が、長く維持されるような内面的な美しさに加えて顎口腔系における機能的な美しさをも与えることができるようでありたい。
与五沢文夫:エッジワイズシステム、クインテッセンス出版、
2001/花田晃治:美しさと矯正治療、口腔保健協会、1997.
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| 図1:術前 | 図2:術後 | 図3:術前 | 図4:術後 |
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