ニューズレター

2003年2月号より

ごあいさつ

アジアの歯科事情と審美歯科
アジア歯科審美学会 会長 松尾 通

 アジアを語る時、手元に世界地図を一冊用意する必要がある。地球上の総陸地面積の1/3に相当する広さを持ち、30億人以上の人口を持つアジアには、様々な国が存在し、多種多様な民族、文化、言語、宗教が見られる。
 いま世界の耳目を集めているイラク、北朝鮮の両国もアジアであり、鳥瞰して、鳥の目で見れば地政学上の問題も理解しやすくなる。
 まずアジアの領域だが、アラビア半島から地中海東岸を経て、トルコ、グルジア、カザフスタン国境からウラル山脈以東のロシアに至るラインの東、日本、台湾、フィリピン、東ティモールに至るラインの西の範囲となる。
 そしてこれらの地域を、西アジア、中央アジア、南アジア、東南アジア、東アジア、ロシアの6地域に分けて考える。結論づければ、47ケ国、6地域が現在のアジアである。
 2002年、7月6〜7日、韓国ソウルにて第7回アジア歯科審美学会が開催され、その席上で次の2年間アジア歯科審美学会会長の職を委嘱された。
 アジア諸国の歯科事情を見ると、日本のように臨床、研究、教育の三本柱がシステム的に機能している国もあれば、エマージェンシーとして歯痛を止めるのがやっとという国も多い。
 歯科医師過剰を訴える日本は例外的で、ほとんどの国で歯科医師不足が深刻である。
 また社会保険が整備されていて誰もが歯科医療に容易にかかれる日本と、貧富の差が激しく、一部の富裕層のみが歯科医療を受けられる多くの国との格差も厳然たる事実である。
 こうした状況下でも審美歯科は多くの国で、人気があり成長する分野としてとらえられている。
 高度の審美性を追求することとせめてアマルがムをコンポジットに変えたいとすることにどれだけの差があるかは別として、健全な審美歯科の発展のためにアジアの国の歯科医師が情報を公開し、同じテーブルで語り合うことは大切なことである。
 2004年7月17〜19日、名古屋国際会議場で第8回アジア歯科審美学会を開催する。
 会員各位のご協力とご支援をお願いする次第である。


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