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2003年8月号より
平成15年4月12日(土)、13(日)の2日間にわたり「美白の世界─Beautiful Ageing─」という大会テーマのもとに、第3回日本歯科漂白研究会学術大会が約300名の参加者を集めて名古屋国際会議場白鳥ホールにおいて開催された。
初日はワークショップと懇親会が企画され、ワークショップでは米国最大の歯科審美学会(AACD)会長、Wynn Okuda先生による最新のダイレクト・レジン・ボンディング・テクニックが実演を交えて紹介され、卓越した技術と治療効果に対する確実なサイエンスの裏付けから表現される自然観溢れる前歯部審美修復は、まさに審美歯科治療に於けるScience and Artそのものの実践であり全受講者の感動を呼んだ。
ワークショップに続いて、懇親会はマリオット・アソシアホテルで開催され会場には溢れるほどの多くの会員が参加した。はじめに本会会長松尾通先生のホワイトニンングを中心とする歯科医療の明るい展望について力強く活気にみちた挨拶があり、これに続いて大会長田島伸也先生の明るく、楽しく、ユーモアのあるトーク、そしてアトラクションとしてプロデビューしている広みどり先生のお嬢さんのライブ及び、Okuda先生の素晴らしい歌唱力等が披露され、多才な顔ぶれの中、会員同士の親睦も図られアットホームな楽しい会となった。
第2日目はWynn Okuda先生による特別講演「Nes Creative Dentistry」が行われワークショップ同様最新のテクニックと材料を組み合わせたダイレクト・レジン・ボンディング・テクニックによる全顎的審美歯冠修復処置を含む数多くの症例報告がされ、臨床を専門とする会員各位に益するところが大きかったと思う。
文化講演ではOkuda先生の患者さんでもあるタレントのキャシー中島さんによる「心はいつも幸せ色」と題し、自作の目に鮮やかな色彩のハワイアンパッチワークキルトを背景に、パッチワークの製作を通し得てきた素敵な人生観について話され、ほんのひとときの幸せな時を過ごすことができた。
教育講演では愛知学院大学歯学部保存学教授千田彰先生の「審美歯科を支えるサイエンス」と題し、質の高い医療コンセプトに立脚した審美歯科のあり方から実際の歯科臨床に於ける手法、使用される器材及びその効果にはサイエンスの裏付け、すなわちエビデンスが必要でありその重要性まで多岐にわたって詳しく解説された。そして最後に「実践の中にこそ知識が生まれ、そして理解がなされる」というすばらしい言葉で講演を締めくくり、歯科医療に対する先生の姿勢を感じることができた。
ワークショップでは椿智之先生の「ホームホワイトニング」、永井茂之先生の「オフィスホワイトニング」、永瀬佳奈先生の「ホワイトニングのためのPMTC」と各先生方の個性溢れるパフォーマンスとユーモアのある講議内容は特に若い先生方にとってとても刺激的だったのではないかと思われる。また、ポスターセッション10題の口演発表は当日朝ビデオ撮影して展示会場で随時放映するというユニークな企画で、そして学術大会に併せて設営された展示会場には40社程の審美歯科関連業者の展示があり、しかも学術大会の会場と隣り合わせの位置で、ポスター発表と同じ空間で行われたことは大変すばらしい発想であり、会場に足を運ばれた会員の先生方も非常に多く大盛況の展示会となった。
この大会を通じてホワイトニングを中心とする予防・審美歯科の実践は治療回復型医療から快適健康医療への転換の重要な指針となり、今後患者の日々の健康と幸福に貢献できるMinimal Interventionにのっとった効果的処置として、その真価をさらに発揮することが期待される予感がした。
(東京都開業 武田英司)
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