ニューズレター

2004年 Winter Vol.9 (2004年1月発行)より

会員のみなさまへ

歯科審美への期待
日本歯科審美学会長 石橋 寛二

 発足時の研究会から現在の学会へと歩を進めてきた日本歯科審美学会は、これまで第2回国際歯科審美学会学術大会ならびに第3回アジア歯科審美学会学術大会を含めて14回の学術大会を重ね、16巻へと続く学会誌を発行してきました。社会のニーズに応えるために生まれ、歩んできた本学会の足跡は、わが国の歯科医療の指標を示す役割を演じてきたとも言えましょう。
 私は、歯科審美が学際分野として広く認知された第2回国際歯科審美学会学術大会(第8回日本歯科審美学会を併催)開催の時期までを本学会の第一世代と捉えております。そして、第二世代に入ってからは、歯科審美を体系化された領域として確立し、会員にとってわかりやすく価値ある生きた情報交換の場としての学会活動を続け、歯科審美への正しい認識を広めることを念頭におきました。
 本学会は今、会員が最も知りたい情報を提示する学術大会、歯科審美学教授要綱の作成と評価、セミナーの展開、認定医制度と認定士制度の整備充実、そして広報活動の推進へと力を注いでおります。本学会の歩みと共に歯科審美の輪が臨床の場に広がり、既存の学会へも影響することとなりました。学会に集う人も増え、本学会の活動を肌で感じることができます。しかし、歯科審美あるいは審美歯科という言葉の社会的認知度はそれほど高くなく、私は半分程度と捉えております。そのイメ−ジも偏っていることが多く、社会に正しく認識してもらう努力が本学会の役割として一層求められましょう。情報源としてはテレビ、新聞が大きいと思われますが、情報の信頼性という点では医療関係者になるわけですから、私ども会員一人一人の責務として実行していかなければなりません。
 長寿のシンボルともいえる百寿者(百歳以上の方)が急増しているそうですが、百寿者は自分の人生を肯定的に捉えているとの調査結果が出ております。口腔領域の美を求めることによって健康寿命の延長を目指したライフスタイルを支援する、という歯科審美の役割はますます重要になっていると言えましょう。
 第8回アジア歯科審美学会学術大会・第15回日本歯科審美学会学術大会(併催)が迫ってまいりました。千田大会長ならびに実行委員会による興味あるプログラムに注目していただき、さらに松尾アジア歯科審美学会長を中心としたアジア各国の交流が促進されることが期待されます。多くの会員が名古屋へ賑やかに集い、明るい未来へのステップとしていただきたくお願い申し上げます。


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