ニューズレター

2004年 Winter Vol.9 (2004年1月発行)より

会員のみなさまへ

日本歯科審美学会認定士制度発足に寄せて
日本歯科審美学会副会長 桑田 正博

 認定医制度の検討に入ったそのころ平沼謙二元学会会長から認定士制度について、私の考えを求められました。それを受けて平成13年羽生哲也大会長のもと福岡で開催された学術大会の折、時の三役岩久正明学会長、石橋寛二副会長、松尾通副会長に私の考えを聞いていただき、先生方から“やりましょう”と積極的な励ましの言葉を戴き、常任理事会に提案し同意を得たうえ、認定士制度検討委員会を構成して検討に入りました。審議の過程では理事会、顧問会の先生方にもご指導を戴き規則、細則の骨子を固めて、この度平成15年度の総会に提示して認定士制度の発足が認められました。
 歯科の分野においての「グローバリゼーション」その発展の速度はめざましいものがあります。各国各地の「歯科審美学会」は国境の垣根を越えて、人々に「歯科」を解りやすく伝えるための努力をしています。“美”は人類にとって共通の関心事であり、健康はすべての人々の願望です。歯科的健康こそが人類の心理的、精神的、肉体的そして生理的健康を保証しQOLを確立する要であり「人間美」をクリエートする源である、ということを広く世界に啓蒙していきたいものです。
 歯科学会の国際交流は飛躍的に進み、教育そして臨床のグローバルスタンダードが確立されてくるでしょう。患者は良い医療を、国境を越えて求めているが、IT革命と言われる今日にあってそのスピードはより早まって行くと思います。
 そうした社会のニーズに答えるべく、日本歯科審美学会はワールドクラスと認める認定士を世界に紹介していきたいと思います。将来は世界各国の専門家も審査認定して、日本(世界に先駆けて歯科技工士の資格制度を確立した国)からその情報を発信することから始め、その輪を地球規模で広げて行くことができれば素晴らしいでしょう。認定士制度の情報は日本歯科審美学会のホームページに広報されます。
 歯科衛生士には日々の臨床業績を示してもらい、審査委員はそれを客観的に評価します。歯科技工士には分野を絞って臨床業績を提示してもらう。審査に当たっては、特に専門技術能力(教育者を含む)に目を向け評価します。
 本制度で認定した認定士、例えば、矯正技工の認定士を求める国、組織、人は、矯正技工で認定された歯科技工士をネットでアクセスすることができるようになります。
 有能な歯科衛生士、歯科技工士は数多く存在しますし、世界からも求められています。認定士を広く社会に啓蒙することで、歯科のマーケットを拡大していく一助になると考えています。


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