ニューズレター

2004年 Winter Vol.9 (2004年1月発行)より

米国審美歯科学会(ASDA)に参加して

 10月16日(木)〜18日(土)アメリカ合衆国マイアミにてASDA(American Society For Dental Aesthetics)の第27回国際ミーティングが開催されました。学会出席者は300余名で日本からは今回10名が参加しました。ASDAは Dr.Irwin Smigelを会長として、アメリカ合衆国のみならず、インド、トルコ、韓国、日本など世界各国にメンバーを有する歴史ある審美歯科学会のひとつです。本学会の会員は最低過去5回以上の学会出席と定められたケースプレゼンテーションによる審査に合格した者に限られ、毎年10人前後の新会員が誕生し、少しずつではありますが着実に会員数は増えています。
 学会初日はDr.Irwin Smigel会長の挨拶に始まり、トルコ審美歯科学会会長でもあるDr.Galip Gurelによる「Deconstructing the Art of Aesthetic Dentistry」と題した講演が行われました。講演内容は、ラミネートベニヤ修復による審美歯科治療において、必要最小限のプレパレーションで最良の修復を確実に行うための新しいテクニックについてであり、その全容が書かれた彼の著書がクインテッセンスから発売されるとのことでした。つづいてSally Mckenzieによる「Tackling the Top Practice Issues of 2003」と題した審美歯科医院経営におけるマーケティングや患者管理そしてリクルートについての講演が行われました。午後からは6つのワークショップが用意されどの会場も盛況のようでした。学会2日目は午前・午後で5つの講演がされ、その中では、Dr.Craig M.Misch の失われた歯槽骨を再建し増量することによる、バイオメカニカルで機能的なそして審美的なインプラント治療についての講演とDr.Van P.Thompsonの臼歯部におけるオールセラミッククラウンにおいて形成量、セメンテーション、トースサポート等の様々な観点からいかに破折を防止し、また、対合歯を守るかについての講演が印象的でした。学会3日目は、午前に2講演と午後から4つのワークショップが行われ、そして例年のごとく学会最後の夜のディナーパーティーが盛大に行われたとのことですが、残念ながら私はこの日、日本へ帰国することとなり最後の夜を楽しむことは出来ませんでした。講演の大半が臨床講演であることから、我々臨床医にとっても非常に興味深いものばかりでした。

(札幌市開業 渡部圭吾)


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