ニューズレター

2005年 Winter Vol.10 (2005年1月発行)より

優秀発表賞受賞者のご紹介

第13回日本歯科審美学会学会優秀発表賞を受賞して
岩手医科大学歯科補綴学第二講座 照井崇之

 この度、第13回日本歯科審美学会優秀発表賞(臨床報告)を受賞いたしました。日本歯科審美学会は様々な分野の先生が参加されており、本学会においてこのような賞を受賞できたことを大変光栄に思います。今回受賞した内容は「歯冠頬側面の膨隆によってリップサポートを改善した症例」というタイトルで、歯科審美に掲載させていただきました。
 本症例は上顎右側中切歯の欠損により右側の歯列弓が内方に移動したことで失われた右側のリップサポートを、ラミネートベニアを装着することで回復した症例です。ラミネートベニアは前歯部、小臼歯部あわせて4本装着しました。形態の決定は常温重合レジンを口腔内で直接築盛し、話し合いながら行いました。試行錯誤の後、患者さんの満足が得られたところで初めて支台歯形成を行いました。このようにコミュニケーションに多くの時間を割いたことが満足のいく結果が得られた一因であったと思います。術後はリップサポートが改善され、自然な笑顔が獲得出来ました。本症例は表情をつくるにあたって歯のもつ役割の大きさを再認識させてくれました。
 今回は治療時間に制約があったため、ラミネートベニアによる修復を行いましたが、学会当日には、本症例における多方面からのアプローチの仕方についてご意見を頂き、とても有意義な質疑応答の時間を過ごすことができました。今後も臨床医として研鑽を積み、成長したいと思っています。

学会優秀発表賞は、ポスター発表後学会誌に原著論文あるいは臨床論文として掲載された論文の中から、研究報告と臨床報告の各一編を学会優秀発表賞選考委員会において選考されます。
【第13回大会優秀発表賞研究報告】
五十嵐奈美氏他(東北大学大学院歯学研究科)
視感比色法の精度に関する研究ー環境条件の変化による等色判定効果についてー、歯科審美,16(1),27-35,2003


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