ニューズレター

2005年 Winter Vol.10 (2005年1月発行)より

委員会報告

 総務報告

このたび、田上順次新会長より久光久理事の後任として総務担当を拝命いたしました。このような重職をいただくのは私にとって初めてです。なにぶんにも至らぬ点が多々あろうと存じますが、会員皆様の支えによってこれから2年間精一杯務めさせていただきます。
 顧みますと私は研究会時代から一般会員として毎回欠かさず学会に参加してまいりました。平成11年度には岩久正明元会長の下で準備委員長として第10回大会を主催させて頂きました。平成12年度からは評議員・理事にして頂き、千田 彰理事の国際渉外委員会に属してIFED(国際歯科審美連盟)日本代表をさせていただいております。この15年の間、歯科審美学領域の学会が国際的に数多く設立され、IFEDの設立メンバーとして本学会の役割も重要になってまいりました。審美歯科のトピックスも時代の変遷とともに変化してきております。しかし、われわれのめざすものは「心身共に健康であることが最も美しい」いわゆる健康美であり、そのために過剰な医療介入があってはなりません。今、世界の高齢化の先頭をいく日本ではPPK(ピンピンコロリ)と言われるように、おいしく食べ、楽しく語る心豊かな老後を過ごし、人としての尊厳を保った死を迎えるために老前に何をすべきかが問いかけられています。アンチエージングはまさにそのことを代表する言葉でしょう。審美歯科もそれに対して貢献できるものがあるように思います。高齢者審美(Geresthetics)はこれからの歯科審美学の重要なキーワードになると確信しております。私が今年度から担当しております歯科衛生士4年制養成の新学科にもこうした考えを吹き込んでいきたいと思っております。
 本学会の会員数は平成16年11月現在1,828名で、その数は年々増加しております。歯科技工士および歯科衛生士の認定士制度も始まりました。国民の心をつかむ審美歯科をめざしてこの学際学会が発展していくことを願っています。平成17年度第16回大会は初めて臨床家(諏訪富彦理事)が大会長を務められます。臨床家の立場から日常臨床に役立つ数多くのプログラムが立案されていますので楽しみにしていてください。では、皆様、大阪でお会いしましょう。

(総務担当 福島正義)


 学術委員会

 第14回学術大会(2003年度・新谷英章大会長)のポスター発表で学会誌に投稿された論文(学会誌『歯科審美』第16巻2号、第17巻1号に掲載された研究報告11編、臨床報告4編)の中から、学会優秀発表賞2つを以下のとおり決定いたしました。

研究報告

発表者: 濱野 徹、西 恭宏、木下智恵、水流和徳、長岡英一
所 属: 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院成人系歯科センター
義歯補綴科他
題 名: 「ガラス繊維補強型高分子材料のクラスプへの応用
−繰り返し着脱が維持力に及ぼす影響について−」

臨床報告

発表者: 吉田惠一、松村光明、三浦宏之
所 属: 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔機能再構
築学系摂食機能保存学講座摂食機能保存学文野
題 名: 「新しいオールセラミックブリッジの臨床評価」

*「デンツプライ賞」は以下の演題に決定いたしました。

受賞者: 菅原 淳(若林歯科歯周病研究所)
演題名: 『セラモメタルクラウンと歯肉組織の平和的共存を目指して』

*以上の表彰は第16回学術大会(大阪/2005.10.8〜9)にて行われます。

(委員長 佐藤 亨)

 

 編集委員会

 日本歯科医学会分科会の一つの条件として、機関誌「歯科審美」掲載の原著論文を年間20編以上確保する必要があります。編集委員会では、その実現に向けて、「歯科審美」を読者にとって魅力あるものとすべく、論文区分を、総説、原著、臨床(症例報告、各種術式、臨床のヒントなど)、誌上セミナー、特集およびその他として、誌面を刷新することにしました。現在、企画を検討中ですので、テーマや執筆者などご意見がございましたら、是非、編集委員会にお寄せ下さい。また、会員各位ご自身、日頃の診療や技工で培われた種々の工夫、興味ある症例、治療成績の分析結果など、億劫がらずに、学術大会でご発表の上、論文としてご投稿下さい。それらは、ご自身の認定医・認定士の取得や更新につながるだけでなく、他の会員にとって貴重な情報となります。さらに、その情報発信から、研究の芽が生まれ、その研究成果が臨床や教育に還元されるようになれば、原著論文20編の確保も可能となります。
 誌面刷新(18巻2号からの予定)準備の一環として、投稿規定の変更などの情報を17巻1号に掲載しました。第16回学術大会・総会(平成17年10月開催)から、発表内容は講演論文としてでなく、事後抄録として収載することになり、事後抄録の記載ならびに提出要領も掲載されています。是非、ご一読下さるようお願いいたします。
 7月から、田上順次会長のもとに新執行部が発足しましたが、誌面刷新作業中でもあることから、委員長(長岡英一)は留任しましたので、精鋭揃いの委員(伊東隆利、渋谷耕司、新海航一、末瀬一彦、寺田善博、日野浦光、森田修一、山本克之)全員と幹事(濱野 徹)にも続投をお願いしました。末瀬委員は認定審議会の委員長でもありますので、両委員会の連携促進が期待されますが、会員各位のご支援をお願いいたします。

(委員長 長岡英一)

 

 国際渉外委員会

 今期も引き続き国際渉外委員会委員長を務めさせて頂くことになりました。会員の皆様の本学会国際交流、活動にご理解とご支援を頂くことをあらためてお願い申し上げます。本学会は歴代会長の格別の配慮を頂き、歯科界の他学会には類をみない盛んな国際交流を行ってきました。一方で「海外のことより、国内のことが大事では」というご意見もあります。しかし今後の会員への情報提供、海外の学会と連携した国際的な社会貢献などを考えた場合には国際歯科審美学会(IFED)、アジア歯科審美学会(AAAD)などとの交流はきわめて重要で不可欠であると信じています。
 本年はすでにご報告申し上げた通り、皆様の絶大なご支援のもとで第8回のAAAD大会をホストして名古屋で本学会第15回大会を催しました。アジアの大会は隔年開催ですので、次期大会はシンガポールで2006年に開催されることになっています。正式な日程の通知は未だありませんが、7月に行われるように聞いております。またこのAAADの構成が大きく変わることになりました。すなわちこれまでは個人会員制・加入制でしたが、これからは学会単位で会員となる制度、つまり連盟制になりました(当面は学会組織をもたない国々のため個人会員制も残す)。これによりJAED会員は自動的にAAADの構成員ともなります。
 一方、IFEDは2004年にベニス(リド島)で盛大に第4回大会を催し、本学会からも多数の参加者があり、また招待講演者に桑田前副会長、学会代表公式講演者として田上現会長が選ばれて講演されました。次期大会は韓国ソウルで2007年に開催されることがすでに決定されています。ふるってご参加下さい。なおIFEDはホームページの充実を進めてきましたので、皆様もぜひhttp://www.ifed.orを訪問して、国際的な審美歯科の学会活動の一端をご覧下さい。また2005年2月にはIFEDの定例理事会、総会がシカゴで開催されますのでその報告は別にご案内させて頂きます。

(委員長 千田 彰)

 

 会則検討委員会

 前委員長の新谷英章常任理事より次期会長候補者をどのように会則に盛り込むか、検討中である旨の報告を受けておりますので、最初の仕事はそのあたりの仕事になるかと考えております。いずれにしても本学会の現状に合わせてスムーズな運営ができるような会則に仕立てあげて行きたいと思っておりますので、皆様からの種々なる後提言をお待ちしております。
 新会則検討委員会メンバーは次の先生方によって構成されております。何かご希望がありましたら各先生方にコンタクトして頂きたいと思います。

 平井義人(東京歯科大学歯学部歯科保存学第3講座)
 田中貴信(愛知学院大学歯学部歯科補綴学第1講座)
 新谷明喜(日本歯科大学歯学部歯科補綴学第2講座)
 新海航一(日本歯科大学新潟歯学部歯科保存学第2講座)幹事

(委員長 加藤喜郎)

 

 認定審議会

 日本歯科審美学会の発展に多大のご尽力をされました石橋寛二前会長の後を受けて、新進気鋭の田上順次会長が就任され、新しい執行部も組閣されました。このたび田上会長のご拝命によりまして加藤喜郎前委員長の後任として認定審議会委員長に就任させていただきました。加藤委員長は、日本歯科審美学会認定医の拡大に積極的に取り組まれ、取得しやすい規定に整備されてこられました。歴代の認定審議会においてこれまで総計65名の認定医を輩出されました。浅学非才の私は加藤先生のような手腕を発揮することはできませんが、認定医制度に則った価値ある専門性の高い学会認定医をお一人でも多く取得されるよう委員の先生方とともに協議、推進したいと思います。よろしくご支援賜りますようお願い申し上げます。

認定審議会委員会メンバー

委員長: 末瀬一彦
委 員: 川和忠治、宮崎 隆、松村英雄、本多正明、橋場千織
幹 事: 木下浩志

平成16年度第1回認定審議会委員会報告

【日 時】 平成16年7月30日(金)10:30〜15:30
【場 所】 東京・八重洲倶楽部会議室
出席者: 加藤喜郎委員長、川添堯彬、長谷川 明、平井敏博(各委員)、新海航一(幹事)
  1. 第15期認定医審査結果について5名の書類申請があった。
    須崎 明氏、有本憲弘氏、松井 治氏、田上順次氏について書類審査、ケースプレゼンテーションおよび口頭試問による審査の結果、全員合格。
  2. 認定医更新について
    平成16年度前期更新者29名の更新書類審査の結果、学会出席照明コピーの不足、本学会に関する業績不足などの不備が挙げられたが、これらは前回まで自己申告制度を採っていたために生じたと考えられるので、今回に限りこれらの不備については更新者に対してコメントつきで更新可とする旨確認。
現在まで65名が日本歯科審美学会認定医を取得。

今後の委員会スケジュール

第2回認定審議会委員会は平成16年12月17日(金)13:00〜16:00に開催。第16期認定医申請者4名に対する書類審査を行い、口頭試問は平成17年1月下旬ごろに予定されている。

(委員長 末瀬一彦)

 

 認定士制度検討委員会

 石橋寛二前会長のもとスタートした認定士制度運営委員会は、新たに数名の委員の参加を得て田上順次会長のもと、より発展的に運営されています。
 学会誌等で広報しました、日本歯科審美学会平成16年度第二期認定士資格審査を12月9日(木)11:00〜15:00・東京グリーンホテル水道橋にて実施致しました。
 認定士申請の受付は平成16年11月4日に締め切られ、書類審査に合格した者は歯科技工士6名、歯科衛生士4名でした。当日のケースプレゼンテーション及び口頭試問には書類審査合格者10名全員の出席を得ました。ケースプレゼンテーションは、1人30分の審査時間の内10分〜15分でスライド及びパソコンなどによって臨床発表、その後口頭試問が行われました。
 歯科技工士歯冠修復5名、インプラント1名、歯科衛生士4名
 審査当日は6名の審査委員によって厳正な審査が行われ、歯科衛生士4名、歯科技工士6名、合計10名の合格者となりました。
 第3期(平成17年度春季)の認定士申請の受付は下記の期間となっています。
 申請希望者は受付期間中に申請書類を(財)口腔保健協会の日本歯科審美学会事務局宛にご送付下さい。なお、詳細は「歯科審美」第17巻第2号に掲載される「認定士申請手続きに関してのお知らせ」をご参照下さい。

春季認定士申請受付期間

平成17年4月1日(金)〜5月13日(金・必着)
 日本歯科審美学会会員、歯科衛生士、歯科技工士諸氏の申請をお待ちしています。

(委員長 桑田正博)

 

 広報委員会

  「微笑みの貴公子」という枕言葉が冠せられる韓国俳優の一大ブームは、綺麗に並んだ白い歯がいかにさわやかで、優しげな微笑がどれだけ相手を魅了するかを日本の人々に強く印象づけたのではないでしょうか。人柄が大変良い人だと報道されていますが、もし歯並びが悪かったり汚い歯だったら、微笑みはこれほど人を魅了しなかったことは間違いないでしょう。人気を博している韓国スター達の一様に美しく並んだ白い歯を見るにつけ、韓国審美学会の隆盛を見る思いがします。日本でも微笑みの貴公子・淑女が沢山生まれてほしいものです。
 広報委員会委員は前期からの武田英司・橋場千織・星野睦代・宮内修平、新規加入の椿智之・日野年澄の諸先生方です。田上会長の一般の方への広報活動を活発化して患者側のニーズを高めようというお考えを実践すべく努力致します。
 本年度は諸般の事情からNewsletterの発刊が10号だけとなりましたことを深くお詫び致します。

(委員長 黒田康子)


Back