ニューズレター

2005年 Summer Vol.11 (2005年8月発行)より

委員会報告

 総務報告

 会員の皆様、益々ご健勝でご活躍のことと存じます。
 さて、本学会の会員数は平成17年3月31日現在1,822名で、昨年度同期に比べ100名の増加となりました。会員数の伸びに悩んでいる専門学会が多い中、学際色の強い本学会は右肩上がりです。これも審美歯科への関心の高まりや非会員に対する公開プログラムの賜物と思われます。今年度の第16回学術大会は臨床家としては初めて諏訪富彦理事が大会長として10/8〜9に大阪で開催され、宮内修平準備委員長が中心となって臨床家向けの数多くのプログラムが準備されています。また、今年度中には3回の公開セミナー(7/17、11/3、3/21)が企画されており、会員数の更なる増加が期待されます。会費納入率も8割を越えており、健全経営となっております。会員への情報誌である学会誌は論文区分や投稿規定の改訂により刷新され、原著論文の数よりも臨床家に役立つ読みやすい内容に充実させる方向で企画編集が進められています。学会のWeb siteは懸案であった英語版が完成し、海外へも発信できるようになりました。一度ご覧になってください。平成16年度より歯科技工士と歯科衛生士を対象にした認定士制度が始まりました。これまで7名の歯科技工士と5名の歯科衛生士がめでたく認定士を取得されました。歯科コ・スタッフのための学会認定士制度が少ない中で、本学会がいち早く取り組んだ点は大いに評価されるべきことです。今後、審美歯科医療を正しく理解し支援できる認定士の増加が急務と思われます。本学会が設立されて15年が過ぎました。これまで、学会の設立期から今日の発展に貢献のあった会員8名(故人を含む)が名誉会員に推挙され、秋の総会で認証される予定です。
 審美歯科の世界的な拡大はもはや阻止することは出来ません。本学会を含めた3団体から立ち上がったIFED(国際審美歯科連盟)も現在21団体で構成されるまでに成長し、まだ加盟申請中の団体があるほどです。是非IFEDのWeb site(www.ifed.org)をご覧になり、世界の勢いを感じてみてください。

(総務担当常任理事 福島正義)


 編集委員会

 18巻2号(平成18年3月)から、講演論文が事後抄録に変わります。投稿規定に例を記載していますので、参考になさって下さい。
 この変更を機会に、「歯科審美」のA4版化(変形)について検討を始めました。A4版化のメリットとデメリットを比較して、経費節減などメリットの方が大きいことから、表紙の体裁変更も含めて、19巻1号(平成18年9月)から刷新する予定です。また、雑誌の発送費節減のため、封筒に業者名が入りますが、学術刊行物よりも安い冊子小包に切り替える予定です。
 さらに、認定医のケースプレゼンテーションの内容を「歯科審美」に論文として掲載することを検討していましたが、認定審議会の末瀬委員長のご決断で実現の運びになりました。この論文は、臨床の貴重な情報源となるだけでなく、認定医申請のための参考にもなり、「歯科審美」の魅力向上に寄与するものと確信しています。このことは、認定審議会と編集委員会の連携の成果といえますが、編集委員としてもご活躍の末瀬委員長はじめ認定審議会委員各位のご尽力に負うところが大きく、ここに感謝の意を表します。この他、編集委員会としては、学術大会の発表者に発表内容を論文として投稿していただくための連携策を検討中です。誌面充実のためにも、論文執筆をお願いいたします。
 独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子アーカイブ対象誌選定委員会(黒川清委員長)事務局から、電子アーカイブ対象候補誌基礎調査への協力依頼がありました。調査に協力することに問題はないと考え、学術上重要と思われる論文3編を理事の先生方に推薦していただき、推薦の多かったものを選出して、調査書類を整えて提出しました。しかしながら、採用には選定委員会の厳しい審査をパスしなければなりません。誌面の質的向上も必要です。
 会員の皆様のご要望に添うよう努力いたしますので、今後ともなお一層のご協力をお願いいたします。

(委員長 長岡英一)


 国際渉外委員会

 高品質の新しい歯科医療を提供し、健康とQOL維持にシフトしてきている社会のニーズに応えるための情報発信は、日本歯科審美学会の重要な役割のひとつです。そのためには日本国内にとどまらず、国際的そして学際的な交流がきわめて大切になります。その点本学会では歴代会長はじめ会員の皆様のご理解を頂き、本委員会を通して充実した国際交流が行われています。
 その国際交流の中心は、国際歯科審美学会(IFED)とアジア歯科審美学会(AAAD)です。IFEDは世界の23の歯科審美学会が加盟する国際連盟組織です。当初日本、ヨーロッパ、アメリカの3歯科審美学会が参加して国際組織として発足したものが、すばらしい発展を遂げ、現在23学会が加盟してなお数学会が加盟の承認を待っている状態です。発足数年の間に、文字通り国際組織の名に恥じない参加学会数と充実した組織構成に育っています。現在のところフィレンツエ、京都、ワシントン、ベニスと3年毎を原則に学術大会を開催していますが、次回は2007年にソウルで開催される予定です。
 一方アジア歯科審美学会も、本年度から正式に連盟制、つまり学会単位で加入する組織となりました。原則的には日本歯科審美学会員であればアジア歯科審美学会の会員でもあるということになります。アジア地域という特殊性から一部では個人資格での入会も認めているのですが、今後は世界に向けてアジアの審美歯科を発信するという重要な役割を果たすものと期待されています。この学会は2年毎に学術大会を催しています。来年9月にシンガポールで大会が開催されることになっていて目下準備中ということです。
 冒頭で述べましたように、IFED、AAADの両学術大会は、本学会会員の新たな知識と技術導入のルーツとなります。そしてその大会への参加は本学会会員のみに許される特権といえます。会員皆様の歯科医療と社会への貢献のレベルアップのための参加をお勧めします。

(委員長 千田 彰)


 認定審議会

 日本歯科審美学会会員の皆様お元気ですか。
 平素は認定審議会に対しまして深いご理解とご支援を賜りまして厚く御礼申し上げます。
 認定審議会におきましては、田上順次会長のご指示のもと新メンバーで積極的に業務を進めております。第16期(2004年度秋季)は5名の先生方の認定審査をさせていただきました。認定審議会におきまして慎重に審査させていただきました結果、「書類の不備」「長期症例における期間不足」などが指摘されました。日本歯科審美学会ホームページに申請方法および症例(短期および長期)報告の例などを詳細に記載させていただいています。特に症例報告につきましては認定審議会委員の先生のご尽力で、異なった種類の症例報告を記載しています。ご参考にしていただければ幸甚です。
また、申請時には学術大会等出席証明書(参加証、修了証のコピー)が必要です。学術大会プログラム・表紙のコピーは不可です。これから参加されます学術大会・シンポジウムなど(関連学会も含めて)の参加証・修了証は大切に保管してください。
 第17期(2005年度春季)は、すでに6名の先生から申請をいただいています。書類審査に合格されますと平成17年7月28日(木)に口頭試問による認定審議を行います。口頭試問では15分間で、短期症例1例および長期症例1例のプレゼンテーションを行っていただいたのち、審査委員による試問をさせていただきます。決して難しいものではありません。日頃のお考えを述べていただく場です。
 田上会長のご意向でもありますが、日本歯科審美学会認定医は「審美治療における専門医」として広く国民にアピールし、啓蒙と実践を図らなければなりません。また、新しい材料や技術に対しても常に研鑽しなければなりません。そのために、各種セミナーの開催やシンポジウムなども企画されています。
 平成17年10月8日、9日大阪にて開催されます第16回日本歯科審美学会学術大会におきましては、「認定講習会」2題を企画しています。すでに認定医を取得されておられる先生あるいは、これから認定医を取得されます先生には学術大会出席記録として大いに活用できます。
 とりわけ、「審美治療における専門医」に必要な知識を確認する絶好のセミナーです。
 多数、ご参加いただきますようお願い申し上げます。
 第18期(2005年度秋季)にはさらに多くの認定医が誕生しますよう、多くの先生方のご申請をお待ちしています。
 認定医に関するお問い合わせは、(財)口腔保健協会 日本歯科審美学会事務局 平野様にお願いします。

(委員長 末瀬一彦)


 技工士部門

学際的発想の中での認定士の役割
 昨年、桑田正博委員長および委員の先生方の御尽力のもと、日本歯科審美学会の認定士制度が発足しました。本制度は、歯科審美学の専門的知識及び臨床技能・経験を有する歯科技工士と歯科衛生士により歯科審美医療の高度な水準の維持と向上を図り、国民の保健福祉に貢献することを目的としています。発足以来、すでに第1期・2期の審査会が開催され、歯科技工士部門では7名、歯科衛生士部門では5名の会員が、厳正なる審査により認定士となっています。
 近年、多くの分野でインターディシプリナリー(学際的)アプローチという言葉が使われるようになってきました。これは一つもしくは複数の問題に対し、各専門家が集まりその専門分野の知識を統一しながら諸問題を解決してゆくという発想です。臨床の現場で審美歯科を達成するためには多くの知識や技術力が要求されますが、まさにこのインターディシプリナリーアプローチが威力を発揮する分野でもあります。歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、そしてそれぞれの細分化された各専門分野の専門医、スペシャリストが集まり、総合的なゴールを目指して段階的に治療を進めていくことがまさにこれに当たるのです。
 しかし、このインターディシプリナリーアプローチを達成するためにはそれら専門分野がしっかりと確立され、その各スペシャリストには高い知識力と技術力が要求されてきます。つまり個人的な努力が求められ、そこで評価された専門家が参加することで最終的には達成されることになります。
 日本歯科審美学会の認定士は、審美歯科という総合的な治療体系の中で活躍をするスペシャリストとして今後評価されてゆくと考えられます。申請資格には厳しい規定や条件が定められていますが、だからこそ認定士の存在価値が高められています。日本歯科審美学会の歯科技工士・歯科衛生士の会員の皆さまには、是非、学会への参加・また積極的な学術発表をしていただき、このインターディシプリナリーアプローチに対応できる認定士を目指していただきたいと思います。

(歯科技工士部門常任理事 中込敏夫)


 歯科衛生士部門

日本歯科審美学会と歯科衛生士
 日本歯科審美学会の1,832名(平成17年1月31日現在)の会員中、歯科衛生士は39名います。歯科審美における歯科衛生士の役割の重要性を考えると、決して多い数ではありません。しかし、会員一人ひとりは、教育関係、病院勤務、診療所勤務など、それぞれの立場から、研究活動を続け、学会での研究発表も年々充実してきました。昨年の学会の歯科衛生士セッションでは、歯科衛生士だけでなく、多くのドクターが参加し、充実した議論になりました。
 政府は「健康日本21」を発表し、医療に対する考え方も、治療から予防重視に変わってきています。歯科診療でも予防や審美面での治療の要望が増えてきています。
 また、歯科診療がQOL(Quality of Life=生活の質)と「深く関わる問題」として、強く語られ始めました。健全な歯と歯肉は、健康な生活の礎ということになります。
 こうした口腔ケアを取り巻く社会変化を受け、QOLの支援者の一人として、歯科衛生士の役割が重視されています。日本歯科審美学会においても、歯科衛生士部門での研究の充実が求められています。より多くの歯科衛生士の方々に学会活動に参加していただくとともに、より多くのドクターの方々に、この分野に関心を持っていただくことで、真の患者満足につながる歯科審美が実現していくことと思います。歯科衛生士部門に対する、一層のご理解とご協力をお願いいたします。
 ところで、歯科審美に対する、患者さんのニーズが高まれば高まるほど、私が心がけていることがあります。それは、見た目の美しさを追求した、いわゆる技術面の充実に力を入れることのみでなく、医療本来の目的である「心のケア」「精神面のケア」をおろそかにしてはならないということです。
 今日の歯科衛生士概論では、このことを学生にも力説して授業を終了しました。

(歯科衛生士部門常任理事 佐藤二三江)


 広報委員会

 3月に懸案のホームページ英文バージョンをオープンしました。(www.jdshinbi.net/)IFEDに所属している世界各国21団体の審美歯科医との交流の窓口となることを期待して第一歩を踏み出しましたが、まだまだ充実させていく必要があります。また、ホームページは前委員会で大幅な更新をし、一般向けのページも公開しましたが、2年を経過し、本年度は見直しをすべく検討を開始いたしました。学会の公式ホームページであるということから、内容の制限はありますが、出来るだけ新しい情報を一般の方々にお伝えしたいと思っております。正しく配列された白い歯と美しい口元は、アンチエージングあるいは美しく年を重ねること、健康であることという全てのひとの願望を実現する最短の手段であることを皆で訴えてゆこうではありませんか。会員の皆様のご意見をお待ちしております。

(委員長 黒田康子)



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