ニューズレター

2007年 Summer Vol.15 (2007年6月発行)より

巻頭言

美のセンス・感覚
日本歯科審美学会 副会長 佐藤 亨

 皆様ご存知とは思いますが、本年2月から始まったホワイトニングコーディネーターの企画は、日本歯科審美学会の1ページを飾る一大イベントとなっています。2回の開催の受講者は978名、6月10日以降の参加申込者は815名が予定されています。この中で124名の方が新しく学会に入会し、日本歯科審美学会は3月31日現在、2000名を越える学会員数となりました。この状況は、田上学会長、久光久委員長をはじめとするホワイトニングコーディネーター委員の企画・運営のおかげと感謝しております。
“美”には、機能美、形態美、人工美、自然美、心の美、内面美、健康美、幽玄美など、ここには書ききれないほどの言葉があります。
 これら美の判断基準は、個人の経験、知識、感情などの美意識に基づくため、各個人の美の感受の仕方は異なってきます。なかでも色彩美、形態美は、患者さんが比較的容易に判断し、自分の感想、評価を述べることができます。そこで重要になるのは、歯科処置前に行なうインフォームドコンセントとなります。先生方の美意識を患者さんに押し付けるのではなく、十二分に説明をし、それを患者さんに選択してもらうことが重要となります。そのためには、いろいろな方法で患者さんと先生が同一の色調を認識することが必要となります。
 歯科審美の世界はとくに、診療の良否は術者である先生方の仕上がり具合の満足度、症例写真として提示できるかではなく、患者さんの満足度が結果のすべてだと考えます。日々の診療においては、美のセンス・感覚の鋭い先生方には患者さんが美の評価に対し不満の時もあるのが現実ではないでしょうか。また反対に、患者さんは先生の美のセンス・感覚に満足していない場合もあるかもしれません。
 この学会で、審美歯科診療の理論や技術を習得していただくだけでなく、美のセンス・感覚を習得することも重要なことと考えます。


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