ご挨拶
写真:会長 佐藤 亨
会長就任挨拶
2010年4月1日より私、佐藤 亨が、日本歯科審美学会第8代会長に就任しました。1988年4月に歯科審美学会が発足以来、22年が経過しました。歯科審美学会(研究会)発足当時から数年間は、羽賀通夫初代会長のお膝元である私どもの講座(東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座)が学会事務局を務めていました。その時代の歯科医療は縦割りに専門分科し、それぞれの分野で深く掘り下げられて発展してきている中で、歯科医師らの審美的認識の向上と社会全体の歯科審美への意識の啓蒙が不可欠でした。そこで本学会がその責務を担うべく発足しました。

本学会発足から22年経った今日、「歯科審美」という言葉は社会全体に浸透したと思います。中でも田上順次元会長、久光 久前会長の時代に約3年間17回行われたホワイトニングコーディネータ講習会では、約5,500名の受講者があり、5,109名(登録者数)のホワトニングコーディネータが誕生する大きな事業が行なわれました。この傾向と社会全体の流れは同様で、歯科審美=ホワイトニングという概念が定着してしまったとの危惧も聞こえてまいります。

歯科審美とは、単に歯を白くするだけでなく、歯の形態および配列状態、歯肉の形態および健康状態、歯、歯肉と口唇との調和など口元の美の色彩美、形態美と、咬合や口腔機能の機能美の回復と調和を図り、口元あるいは顔の総合的な美しさを提供するための歯科医療であり学問です。今後はこの歯科審美の本質を、約3,600名の会員と5,000人を越えるホワイトニングコーディネータを通して社会に再び啓蒙する必要があると考えております。

今期は、千田 彰副会長(次期会長)、宮内修平副会長、齊木好太郎副会長、武井典子副会長にご就任いただきました。また従来の各委員会の統廃合とグループ化を行い、各委員会の横のつながりを強め、より充実した学会運営ができるよう改革をしております。

国際交流関連では、本年4月27日にAACD(American Academy of Cosmetic Dentistry)と姉妹協定を締結しました。従来から交流があるKAED(韓国歯科審美学会)、IFED(国際歯科審美学会)との交流事業、久光 久アジア歯科審美学会会長、佐野英彦大会長のもと2012年7月に札幌で開催されるアジア歯科審美学会の運営など、国際交流に関しても再度しっかりとした運営方針を立てる必要があると感じています。

これらの再構築のため、会員の皆様には学会全体の運営が滞っているように感じられることかと存じます。軌道に乗るまでには少し時間がかかりますことをお許しいただきたく思います。

最後に、理事、評議委員の皆様をはじめ、会員の皆様に、学会活動に積極的にご参加していただくことをお願いし、会長就任のご挨拶とさせていただきます。

平成22年6月1日
会長 佐藤 亨