過去のご挨拶

会員の皆様へ with コロナの中で、そして、after コロナを見据えて

会員の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症の流行の中でのご診療等、さぞかし大変な状況にあることとご拝察申しあげます。私は、藤澤政紀 前理事長の後を受け、本年5月30日に本学会理事長を拝命いたしました。6,000名近くの会員を擁する伝統ある本学会に少しでも貢献できるよう、微力ながらも全力を尽くす所存です。

昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、学術大会は誌上開催となり、ホワイトニングコーディネーター認定試験も開催できませんでした。一方で、関係者の多大なご尽力により、学術講演会およびホワイトニングコーディネーター講習会はオンラインで開催することができ、また、認定医・認定士の口頭試問もオンラインで実施することができました。今年度の学術大会は、宮崎真至 大会長のもと、感染防止に十分に配慮しつつ現地で開催できるよう準備を進めております。新型コロナウイルス感染症流行の中での学会のあり方 「with コロナ」、流行が終息後の学会の方針 「after コロナ」を皆様とともに早急に考えてまいりたいと思います。

会員の皆様をはじめとする歯科医療関係者のご尽力で、「審美歯科」「審美歯科治療」という言葉は国民に広く周知され普及してきたように思います。一方で、「審美治療」は「様々な治療の方法が含まれ、そのいずれの治療を提供するのかという点が明確ではなく、誤認を与える可能性があると考えられ、広告できません(医療広告ガイドラインに関するQ&A、A3-18)」とされています。本学会では、「歯科審美学とは、顎口腔系における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系である(日本歯科審美学会教授要綱)」と明確に定義しております。残念ながら、これは国民の皆様にとっては少しわかりにくい表現のように思います。「審美歯科治療」および「歯科審美学」について、国民に皆さんにわかりやすい表現で再定義を行い、これを会員の皆さんとともに国民の皆様に周知することが急務と考えております。今後とも会員の皆様の、ご協力をお願い申しあげます。

2021年5月30日
一般社団法人 日本歯科審美学会
理事長 大槻昌幸

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